新築の打ち合わせでは、
「ここにコンセントをつけますか?」
「収納はこのくらいで大丈夫ですか?」
など、細かいことも決めていきます。
でも、
「こういう細かいことって、
設計の人に任せればいいんじゃない?」
と思ってしまいますよね。
もちろん、専門的な寸法や構造については、
設計の専門家が考える部分です。
でも、暮らしに関わる寸法については、
住む人だからこそ考えられることがあります。
今回は、家づくりでは
「どこまで自分で考えるものなのか」という話をします。
「細かい寸法」は、設計担当に任せればいい?
新築の打ち合わせで、
収納の大きさを決めるときに
「ここは、どのくらい必要ですか?」
と聞かれても、
「それって、設計担当の方が分かることじゃないの?」
と思うこともあるかもしれません。
もちろん、建物として必要な寸法や、
構造・法規に関わることなど専門的な部分は、
設計担当に任せて大丈夫です。
でも、暮らしに関わる部分は、
実際にそこで暮らす人だからこそ分かることがあります。
例えば、
「ここには何を置きたい?」
「ここは、どう使いたい?」
「誰が使う?」
そんなことを考えると、
必要な寸法も少しずつ見えてきます。
寸法は「暮らし方」で考える
「収納は何cmあればいい?」
「通路は何cm必要?」
そんなふうに、数字だけで考えようとすると難しく感じます。
でも、
「そこで、どんなふうに暮らしたい?」
と考えてみると、少し分かりやすくなります。
たとえば、
キッチンなら、
料理をするときに、どこに立つのか。
冷蔵庫から食材を取り出すとき、どう動くのか。
家族がキッチンを通ることはあるのか。
収納なら、
何をしまうのか。
誰が使うのか。
毎日使うものなのか、たまに使うものなのか。
同じ「収納」でも、
使い方によって必要な大きさや位置は変わります。
だから、寸法を考えるときは、
「何cm必要?」からではなく、
「そこで何をする?」から考えてみる。
これが大切です。
「今の暮らし」をそのまま当てはめない
もうひとつ考えたいのが、
「今の暮らしが、新しい家でも同じとは限らない」ということです。
今は、ダイニングテーブルを使っていないけれど、
「新しい家では、家族で食事をする時間を大切にしたい」
と思っているかもしれません。
今は収納が足りなくて、
「とりあえず空いているところに置いている」
というものもあるかもしれません。
でも新しい家では、
「使う場所の近くに、きちんとしまえるようにしたい」
と思うかもしれません。
子どもが小さい今と、
数年後では、必要なものも暮らし方も変わります。
だから、
「今どうしているか」だけではなく、
「新しい家で、どう暮らしたいか」
まで考えてみる。
それが、家づくりで寸法を考えるときにも大切になります。
床に置くものを先に考える
寸法を考えるときに、大切なのは、
「そこに何を置くのか」を先に考えること。
たとえば、
リビングなら、
・ソファを置くのか。
・テレビボードを置くのか。
・センターテーブルは必要なのか。
ダイニングなら、
・何人で使うのか。
・どのくらいの大きさのテーブルを置きたいのか。
・椅子を引いたときに、後ろを人が通れるのか。
キッチンなら、
・ゴミ箱をどこに置くのか。
・お米を置くスペースはどのくらい必要なのか。
・ウォーターサーバーは使うのか。
寝室なら、
・ベッドを置くのか
・ベッド以外の家具を置くのか
「部屋に入るかな?」だけではなく、
置いたあとに、どう使うのか。
そこまでイメージしてみます。
家具や収納など、実際に床に置くものが決まると、
必要なスペースや動線も考えやすくなります。
だから、設計・インテリアコーディネーター・お客様で考える
ここまで読んで、
「じゃあ、全部自分で考えないといけないの?」
と思うかもしれません。
でも、そんなことはありません。
建物として成立するためのことは、設計担当が考えます。
インテリアコーディネーターは、
家具や収納、内装などを含めて、暮らしと空間をつなげて考えます。
そして、
「この家で、どんなふうに暮らしたいか」
を一番よく知っているのは、そこに住むお客様です。
だからこそ、
設計担当だけが考える。
インテリアコーディネーターだけが考える。
お客様が全部自分で考える。
ということではなく、
それぞれの視点を持ち寄って、一緒に考えていく。
それが、家づくりには大切なのだと思います。
それで、「どこまで自分で考える?」
では、結局どこまで自分で考えればいいのでしょうか。
「ここで何をしたい?」
「何を置きたい?」
「誰が使う?」
「新しい家では、どんなふうに暮らしたい?」
ということは、ぜひ考えてみてほしいです。
そこが分かれば、
設計担当やインテリアコーディネーターにも、
希望を伝えやすくなります。
そして、一緒に考えながら、
その暮らしに合った寸法や配置を決めていく。
寸法を決めることは、
数字を決めることではなく、そこでの暮らしを考えること。
そう考えると、
細かい打ち合わせも、少し違って見えてくるかもしれません。
家づくりでは、すべてを自分ひとりで決めなくても大丈夫。
でも、
「どう暮らしたいか」は、
自分で考えてみる。家族で一緒に考えておく。
そのうえで、専門家と一緒にカタチにしていく。
それが、家づくりなのだと思います。
インテリアのことで迷ったら。
「これでいいのかな?」
「どれを選べばいいかわからない」
そんなときは、インテリアコーディネーターに相談してみませんか?

