前回は、新築の内装を考えるときに、
「何から決めるか」ではなく、
「どんな空間にしたいか」から考えてみる
という話をしました。
家づくりを始めると、
InstagramやPinterestなどで、
素敵なインテリアをたくさん見るようになります。
「こんな家にしたい」
「このキッチン、素敵」
「この壁紙の使い方、真似してみたい」
そんなふうに、参考になる写真を集めることも、
今の家づくりでは当たり前になっています。
でも、SNSで見つけた「素敵なインテリア」を、
そのまま自分の家に取り入れて大丈夫なのでしょうか?
今回は、SNSの写真を家づくりの参考にするときに、
ちょっと考えてほしいことについてお話しします。
SNSで見つけたものは、家づくりのヒントになる
SNSで見つけた素敵なインテリアは、
家づくりの参考になります。
いろんなインテリアを見ることで、
「こんな雰囲気にしたい」
「この色の組み合わせが好き」
「こんな家具を置きたい」
など、自分の「好き」が具体的になります。
カタログを見ているだけでは分からなかったことも、
暮らしの様子を見ると、イメージしやすくなります。
だから私は、SNSを家づくりに活用すること自体は、
とてもいいことだと思っています。
ただ、ここでひとつ気をつけたいことがあります。
「素敵だから、同じものを選べばいい」
とは限らないこと。
でも、「同じものを選べば同じ空間になる」とは限らない
「この床、素敵だから同じものにしよう」
「このキッチンの色、真似したい」
SNSで素敵なインテリアを見つけると、
その写真と同じものを選びたくなります。
でも、
同じものを選べば、同じ空間になるとは限りません。
なぜなら、写真の家と自分の家では、
- 間取り
- 部屋の広さ
- 窓の大きさや位置
- 光の入り方
- 床や壁の色
- 家具の大きさ
- 暮らし方
など、いろいろな条件が違うからです。
例えば、同じ色のキッチンを選んでも、
床や壁の色が変われば、見え方も変わります。
同じ家具を置いても、
部屋の広さや配置が違えば、空間の印象は変わります。
写真の中で素敵に見えているのは、
いろいろなものが組み合わさった結果です。
何が「素敵」なのかを考えてみる
では、
SNSで「素敵だな」と思う写真を見つけたら、
どうしたらいいのでしょうか?
まずは、
「私は、この写真の何が好きなんだろう?」
と考えてみます。
例えば、
「明るい雰囲気が好き」
「木の温かみが好き」
「グレーと木の組み合わせが好き」
「家具の丸みが好き」
「余白のある感じが好き」
など。
「この床が好き」
「このソファが好き」
だけではなく、
その写真のどんなところに惹かれているのかを考えてみる。
そうすると、写真そのものではなく、
自分が好きな色や素材、雰囲気が少しずつ見えてきます。
「そのまま」ではなく、自分の家に置き換えてイメージする
「好きなところ」が見えてきたら、
次はそれを自分の家に置き換えて考えてみます。
例えば、
「明るくて、木の温かみを感じるLDKが好き」
と分かったとします。
その次に、写真と同じ床材や家具を探すだけではなく、
「自分の家なら、どうしたらこの雰囲気に近づけられる?」
と考えてみます。
床はどうする?
建具は?
壁紙は?
キッチンは?
家具は?
自分の家の間取りや、すでに決まっているものに合わせながら、
好きな雰囲気をつくっていきます。
写真をそのまま真似するのではなく、
写真から見つけた「好き」を、自分の家に合う形に置き換えていく。
そうすると、SNSの写真は、
「答え」ではなく、自分のインテリアを考えるためのヒントになります。
SNSは「答えを探す場所」ではなく、「好きなものを見つける場所」
SNSには、たくさんの素敵なインテリアがあります。
でも、そこに自分の家の正解が、
そのまま載っているわけではありません。
「こんな雰囲気が好き」
「この素材を使ってみたい」
「こんな暮らしがしたい」
という、自分の「好き」を見つけるためにとても参考になります。
素敵な写真を見つけたら、
「これと同じにしたい」だけではなく、
「私は、この写真の何が好きなんだろう?」
と考えてみる。
そして、
その「好き」を自分の家に置き換えてみる。
SNSは、
答えを探す場所ではなく、自分の「好き」を見つける場所。
そんなふうに使ってみると、
家づくりがもっと楽しくなるのではないでしょうか。
インテリアのことで迷ったら。
「これでいいのかな?」
「どれを選べばいいかわからない」
そんなときは、インテリアコーディネーターに相談してみませんか?

