流行の色、流行の素材、SNSでよく見る「今っぽい家」。
素敵だな、と思う一方で、
こんな不安を感じたことはありませんか。
「数年後、古く感じないかな」
「流行が変わったら、飽きてしまわないかな」
じつは、何年経っても古く見えない家には、共通している考え方があります。
それは、流行を“取り入れない”ことではなく、
流行との距離感を、ちゃんと決めていること。
今日は、インテリアの現場で感じてきた
「古くならない家の共通点」を整理してみます。
① 古くなる家は「流行そのもの」を軸にしている
流行を取り入れた家が、悪いわけではありません。
その時代らしさがあり、完成した直後はとても魅力的に見えます。
ただ、時間が経ったときに
「なんだか落ち着かない」
「前は好きだったのに、今はしっくりこない」
と感じてしまう家には、共通する傾向があると思います。
それは、
判断の軸が「流行そのもの」になっていること。
今人気だから。
SNSでよく見るから。
周りが選んでいるから。
この理由だけで選ばれたものは、
流行が移り変わったとき、
一気に居心地が変わってしまうことがあります。
問題なのは、センスではありません。
どこに軸を置いて選んだか、ただそれだけです。
② 古くならない家は「変わらないもの」を先に決めている
一方で、時間が経っても
「やっぱりこの家が好きだな」と感じられる家には、
共通している考え方があります。
それは、
流行より先に「変わらないもの」を決めていること。
たとえば、
・家では、どんな気持ちで過ごしたいか
・落ち着きたいのか、軽やかに過ごしたいのか
・にぎやかさより、静けさを大切にしたいのか
こうした感覚は、
年数が経っても、大きくは変わりません。
古くならない家は、
「どう見られるか」よりも
「どう暮らしたいか」が考えられています。
だから、流行が変わっても、
住まわれているご家族の軸は揺れにくいのです。
③ 素材・色は「主役」と「脇役」を分けて考える
時間に強い家づくりには、
もうひとつ大切な考え方があります。
それは、
素材や色に、主役(メイン)と脇役(アクセント)をつくること。
床や壁、建具など、
簡単に替えられない部分は、流行に寄せすぎない。
代わりに、
照明や家具、小物など、
後から変えられる部分で、その時々の気分や流行を楽しむ。
すべてを「今っぽく」しないことは、
我慢ではなく、長く心地よく暮らすためのひとつの選択です。
④ 古くならない家は「完成」を目指していない
時間が経っても好きでいられる家は、
最初から「完成形」をつくろうとしません。
住みながら、少しずつ整っていく。
暮らしに合わせて、変わっていく。
その余白があるからこそ、
違和感が生まれにくく、長く付き合っていける家になります。
完成を急がない家は、暮らしに無理がありません。
そしてその無理のなさが、
年月を重ねたときに「古さ」ではなく「味わい」として残ります。
⑤ まとめ
流行を追わなくても、
時間が経っても好きでいられる家に必要なのは、
特別なセンスでも、最新の情報でもありません。
・変わらないものを先に決めること
・判断の軸を、自分たちの暮らしに置くこと
・完成を急がず、時間を味方につけること
その積み重ねが、
結果として「古く見えない家」につながっていきます。
今選んでいるそのひとつひとつが、数年後の「好き」をつくっている。
そんな視点で、家づくりを考えてみてもいいのかもしれません。
このブログでは、
インテリアコーディネーターとして、
家づくりや暮らしの中で迷いやすいポイントを、
実務の視点からお伝えしています。
インテリアや収納のお悩みがあれば、
どうぞ気軽にご相談ください。
あなたの「ぼんやりした理想」を、
ぴったりのカタチに整えるお手伝いをいたします。
もし今、情報が増えて少し混乱していたり、
何から考えればいいか
立ち止まっている状態でしたら、
今の迷いを整理するための
【現在地診断】をご用意しています。

