素材偏愛シリーズ vol.4|壁紙:素材や加工で変わる、質感のちがい(フラット/石目調/織物調)

素材偏愛シリーズ

 

同じ色でも、壁紙の「質感」が違うだけで、空間の印象は変わります。
 
さらっとしたフラットな面。
やわらかい影をつくる石目調。
上品で落ち着いた織物調。
 
見た目の美しさはもちろん、光の当たり方や手ざわりによって
その部屋の“空気感”や“イメージ”が変わります。
 
今回は、壁紙の表情をつくる「質感」のちがいについて。
それぞれの特徴と、空間に合った選び方をお話しします。

 

質感のちがいで、空間の「印象」が変わる

壁紙の質感は、表面の加工や凹凸の形状で決まります。
同じ白でも、凹凸の有無や形の違いで、まったく異なる見え方になります。

たとえば、
・フラットな面は、光をさらりと反射してミニマルな印象に。
・石目調は、わずかな陰影がやわらかさや奥行きをつくる。
・織物調は、布のような質感で落ち着きと上品さを感じさせる。

つまり、「色」よりも「質感」のほうが、空間の雰囲気を左右することもあるのです。
壁紙を選ぶときは、“どんな空気感にしたいか”を考えると、自然と方向性が見えてきます。

 

フラットタイプ|モダンに、シンプルに仕上げたいときに

表面の凹凸がほとんどなく、光を均一に反射するフラットタイプ。
無機質になりすぎず、きれいな直線や面を引き立てたい空間に向いています。

塗装壁のようなシャープな印象で、照明や家具の陰影がくっきりと映えるのも特徴です。
LDKや洗面室など、清潔感や明るさを重視したい場所におすすめ。

ただし、下地のわずかな段差や汚れが目立ちやすいので、施工範囲を限定するか、建築段階で下地を整えると安心です。

✴︎「素材の美しさをそのまま見せたい」「スッキリとした空間にしたい」
そんなときに選びたい質感です。

 

石目調タイプ|やわらかさと奥行きを感じたいときに

表面にゆるやかな凹凸があり、光を受けると自然な陰影が生まれる石目調。
塗り壁のような深みとぬくもりがあり、ナチュラルにもシックにもなじみます。

凹凸があることで汚れやキズが目立ちにくく、
廊下や寝室、トイレなど、落ち着きを求める空間にもぴったりです。

照明の位置や種類によって陰影の出方が変わるため、「朝と夜で表情が変わる壁」を楽しめるのも魅力です。

✴︎「やさしく包まれるような空間にしたい」
そんなときに選びたい質感です。

 

織物調タイプ|上品であたたかみのある空間に

細やかなタテの線とヨコの線が、織り物のような質感。
触れると少し柔らかさを感じ、布地のような風合いで光の反射を抑えた、しっとりとした印象になります。

ナチュラルにもモダンにも合わせやすく、
リビングや主寝室、和室など、“落ち着きを大切にしたい場所”におすすめです。

家具やカーテンなどのファブリック素材との相性も良く、
空間全体を穏やかにまとめてくれます。

✴︎「上質で静かな存在感を出したい」
そんなときに選びたい質感です。

 

質感を選ぶときのヒント

壁紙の質感は、カタログの小さなサンプルだけではわかりにくいものです。
できればA4サイズ以上の実物サンプルを取り寄せ、昼と夜の光の下で見比べてみましょう。
光色もできれば、採用する照明の色温度に近いものを使うと安心です。

また、床材やカーテン、家具など、
“他の素材とのバランス”を見ることも大切です。
ツヤのある素材と合わせるのか、マットな質感でそろえるのか。
空間全体のテーマに沿って考えると、より選びやすくなります。

✴︎「色」だけで決めない。
「質感」こそが、空間の奥行きをつくります。

 

 

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すっきりと整えたいのか、
やわらかく包み込みたいのか。

壁紙の「質感」は、その答えを導いてくれる要素です。
次の打ち合わせでは、ぜひ“触って感じる選び方”をしてみてください。

 

 

次回は「素材偏愛シリーズ vol.5|機能性クロス(撥水・防かび・消臭など)について」をお届け予定です。
11月20日頃の公開を予定していますので、お楽しみに👋



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