失敗しない間接照明|冬のリビングで心地よく過ごすための3つのポイント

間接照明 リビング 照明のこと

冬の夜は、家で過ごす時間がふだんより少しだけ長くなります。
外の空気は冷たいのに、室内の光がやわらかいだけで「帰ってきてよかったな」と思えるもの。

そんな冬の空間づくりに欠かせないのが、間接照明です。

光源が直接見えないため、まぶしさが抑えられ、
壁や天井に光を反射させ、やわらかい光が空間全体に包み込まれることによって
・心身のリラックス
・部屋の広がり
・陰影による演出効果
といった、心地よさの土台をつくってくれます。

今日は、これから冬を迎えるお家に向けて
間接照明の基本と、リビングで取り入れるときのコツをわかりやすくまとめます。
「何を買えばいい?」「どこに置けばいい?」という方のヒントになれば嬉しいです。

 

① 冬のリビングに“間接照明”が向いている理由

冬は日が落ちるのが早く、照明に頼る時間が長くなります。
そんな季節だからこそ、光の当て方を少し工夫してみましょう。

直接照明(ダウンライト・シーリング)のみだと、
・陰影が強く、影がくっきり出る
・ソファでくつろいだときに眩しさを感じやすい
といった理由で、リラックスしにくいことがあります。

一方の間接照明は、
光が壁や天井に広がる=“面で広がる明るさ” になり、
・ふんわり包まれるような灯り
・天井の高低感や部屋の奥行きが引き立つ
と、“リビングに欲しい要素”が自然とそろいます。

 

② 間接照明の基本|「光源を隠す」と空間が整う

間接照明とは、光源を直接見せず、壁や天井、床に光を反射させて空間を照らす照明方法です。

新築やリノベーション等の場合には、木工事で造作して幕板をつくったり、天井を掘り込んで器具を見せないようにするなど、コーニス照明やコーブ照明といった大がかりな方法が採用されることがあります。

ただし、必ずしも間接照明=造作ではありません。
じつは、設備がなくても置き型の照明を上手に使うだけで”やわらかい光”をつくることができます。

ポイントはとてもシンプルで、
「光源が直接見えないようにする」こと。

光源が見えないだけで、
・眩しさが抑えられ
・光が広がって影がやさしくなり
・光と影の“グラデーション”が生まれ
自然と落ち着いた空気が生まれます。

 


 

コーブ照明(天井に向けて照らす)

天井にふわっと光が回り、広がりが出る。新築・リノベーションで採用が多い。

 

コーニス照明(壁を照らす)

壁の質感を美しく見せてくれる。塗り壁や木パネル・タイルと相性◎。

コーニス照明があると、壁面の明るさや陰影が大きく変わります。
光が“面で広がる”ことで、落ち着いた冬の夜の雰囲気が生まれます。

 

置き型ライト(手軽で即効性あり)

・フロアライト
・テーブルランプ
・スタンドライト

このように、フロアライトの光を壁にやわらかく当てるだけでも、光源が直接見えず“間接照明のような効果”が生まれます。
造作なしでも、落ち着いた空気をつくることができます。

 

③ 冬のリビングで心地よく過ごすための3つのポイント

ポイント1|色温度は「電球色〜温白色」を選ぶ

色温度とは、光の色を数値で表したもの。単位:ケルビン(K)
数値が低いと暖色(オレンジ色)、数値が高いと寒色(青白い色)になります。
ろうそくの火は約2,000K、昼間の太陽光(青空)は約5,000~6,000Kと言われています。

冬のリビングには、2700〜3500K が向いています。
白すぎる光(5000K前後)は冷たく見えやすく、冬の夜には不向き。

  • 2700K:あたたかく落ち着いた光
  • 3000K:リビングで使いやすいバランス
  • 3500K:ナチュラルで少し明るさも欲しいとき

「なんとなく白色」は NG。
色温度を整えるだけで、部屋の温度まで変わったように感じます。

ポイント2|“壁か天井に向ける”だけで影がやさしくなる

間接照明は、光の当て方がとても大切です。

✔ 目線に入らない位置に置く
✔ 壁・天井に向けて光を当てる
✔ 家具の陰からそっと光を出す

これだけで、
強い影 → やわらかい陰影 に変わり、冬の夜に合う落ち着いた空間になります。

照射方向のおすすめ
・TV横:壁に向けてやわかく反射させる
・ソファ横:天井に向けて広がりをつくる
・窓際:カーテンによって光がふんわり拡散
・飾り棚:壁の素材を引き立てる

 

ポイント3|照明は3つ以上あると“暮らしのあかり”になる

主照明1つだけだと、冬の夜はどうしても味気なく見えがち。
3つ以上のあかりを組み合わせることで、奥行きとメリハリが生まれます。

おすすめの組み合わせ例

・主照明+フロアライト+テーブルランプ
→ ソファ周りが自然と“くつろぐ場所”になります。

・主照明+スタンドライト+家具まわりのやわらかい補助光
→ たとえばテレビボードの裏に細いLEDバーを入れると、
 壁際がふわっと明るくなり、眩しさのない間接光がつくれます。

・フロアライト+間接ライト+小さな灯り(LEDキャンドルなど)
→ 高さの違う光が増えることで、奥行きが生まれ、冬の夜に合う“静かなアクセント”になります。

光の位置が点在することで、読書・テレビ・くつろぎなど、
“過ごす場所ごとに心地よい雰囲気”が自然に分かれるようになります。

 

④ どの照明を買えばいい?初心者でも取り入れやすい「置くだけセット」

間接照明を初めて取り入れる方が困りにくいように、
“今日からできる”組み合わせを紹介します。

基本セット(間違いない)

フロアライト × テーブルランプ
→ ソファ周りの空気が整い、冬のくつろぎに最適。

雰囲気重視セット

テレビ横のスタンドライト × 観葉植物の足元ライト
→ 光と影が混ざり、陰影がとても美しくなる。

省スペースセット

コンパクトなスタンドライト × LEDバー(家具裏)
→ ワンルームやマンションでも十分心地いい。

 

⑤ おわりに|冬の夜こそ、光を整えてみる

冬の夜は、光の当て方ひとつで
「帰りたい場所」「くつろげる時間」が変わります。

間接照明は、特別な設備がなくても、
置き方・光の当て方・色・数を整えるだけで誰でも簡単に取り入れられる方法です。

年末で少し慌ただしい時期だからこそ、
自分の家の光を“やわらかく整える”ことで、毎日のリラックスにつながりますように。

 


  

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