ダイニングのペンダントライトはどう選ぶ? 基本の3ポイント

ダイニング ペンダントライト 照明のこと

ダイニングのペンダントライトって、
“なんとなく素敵だから”で選んでしまいがちですが、高さ・大きさ・形のバランスが合っていないと
「低くて圧迫感がある…」「眩しい…」など、あとから気になることが出てきやすい部分です。
さらに、明るさが不足していると、手元の影が濃くなり、食卓の印象も変わってしまいます。

でも大丈夫。
3つのポイントを押さえるだけで、あなたの家のダイニングも整います。

この記事では、“ちょうどいいペンダントの選び方”をまとめました。

 

ポイント①|高さ:手元がきれいに見える「60〜70cm」が目安

ダイニングのペンダントライトは、
テーブル天板からの距離によって“見え方”が変わります。

高すぎると光が広がりすぎてメリハリがなくなり、低すぎると圧迫感や眩しさにつながることも。
まずは適正な高さの目安を押さえておくと安心です。

ダイニング照明が低すぎると…

・視界に入りやすく、眩しさを感じやすい
・テーブル上に影が強く落ちる
・圧迫感が出て落ち着かない

逆に、高すぎると…

・光が散りすぎて、食卓がぼんやりした印象に
・料理の色が沈んで見えることもある

ちょうど良い高さの目安

・テーブル上から60〜70cm前後が一般的な目安(設置したときのバランスが良い)ですが、経験上、〜80cmくらいでも問題ありません。
座った時(立った時)にペンダントライトが“目線に入りにくい高さ”になっていると、圧迫感は感じにくくなります。
・ダイニングテーブルの高さ(一般的に70cm前後)を基準にすると、ペンダントの位置が決めやすくなります。なので、できればテーブルは少し早めに決めておくと安心です。(ポイント②へ)

透明ガラスのように光が広がりやすい素材は“やや高め”、金属や陶器など影が出やすい素材は“やや低め”に調整すると、手元の表情がきれいに整います。

実生活でのチェックポイント

・椅子に座ったとき、ライトが目線に入らない高さか
・立ったときに頭をぶつけないか
・食卓を囲む人数やテーブルの奥行きに対して違和感がないか

住み始めてから気になりやすいのが「高さ」なので、照明計画の段階で早めに確認しておくのが安心です。

 

ポイント②|大きさ:テーブル幅の「1/3〜1/2」がバランスの良い目安

ペンダントライトは、大きさによっても印象が変わります。
小さすぎると頼りない光になり、大きすぎるとダイニングの雰囲気が重たく感じることも。

大きすぎると起こること

・存在感が強く、圧迫感につながる
・特に天井が2400mm程度の場合は影響が大きい

小さすぎると起こること

・食卓面が暗く見える
・視覚的に“間がもたない”印象に
・長方形テーブルに光が届かないことも

バランスの良いサイズの決め方

テーブル幅 × 1/3〜1/2 が目安
・2灯・3灯にする場合は、“合計サイズ”でバランスをとる

家づくり現場でよくある失敗例

ダイニングテーブルのサイズを後から決めたら合わなくなった
 → ペンダントのデザインや配置を決める前に、テーブルサイズを決めておくのがとても大切です。
・丸い照明1灯では長方形テーブルの端に光が届かない
・カウンター横並びダイニングでサイズ感がちぐはぐになる

照明計画は“テーブルとセット”で考えましょう。そうすることで、空間全体のバランスが整います。

 

ポイント③|形:家の“テイスト”と“影の出方”で選ぶ

ペンダントライトは、素材や形によって光の広がり方が変わります。
テーブル面への影の落ち方や、部屋の雰囲気にも大きく影響するため、“素材の透け具合”もポイントのひとつです。

透過・半透過・不透過で変わる光の表情

透過素材(ガラス・アクリル)
・光がやわらかく広がる
・影が出にくく、軽やかな印象
・北欧ナチュラルやシンプルモダンと相性◎

半透過素材(布・和紙)
・ふんわりと拡散し、柔らかい雰囲気に
・落ち着いた団らんの時間をつくりやすい

不透過素材(金属・陶器)
・下方向にしっかり光を落とす
・くっきりとした影が出る
・空間に“メリハリ”をつくりたいときに

形によって光が落ちる方向も変わる

・円錐(コーン型)=下方向に集中して落ち着く
・半球(ドーム型)=広くやわらかく広がる
・筒形(シリンダー)=直線的でモダンな雰囲気

用途から逆算して選ぶ

・料理をきれいに見せたい → ガラス・浅めのシェード
・落ち着いた雰囲気にしたい → 金属・陶器・布・和紙
・北欧ナチュラル → 木や柔らかいライン
・モダン → 黒・金属・直線的フォルム

おすすめしやすい選び方

・家具の素材やキッチンの素材と“どこかひとつ”合わせる
・重い素材なら1灯、軽い素材なら複数灯も◎
・迷ったときは、ガラス or シンプルなシェード(白か黒かグレー)が失敗しにくいです
 本当に迷ったら、ぜひプロにご相談ください。

 

+α|明るさチェック:ペンダントだけに頼らない

ペンダントライトは、照明の“主役”ではありますが、食卓全体をまかなうには光が足りないこともあります。

必要な明るさの目安

家庭のダイニングでは、手元が暗くならない程度の明るさがあれば十分です。
(目安:300〜500 lx。ただし、周囲の壁や家具の“色”によって明るさの感じ方は変わるため、その点も考慮しましょう。)

ペンダントライトだけで明るさを確保しにくい理由

・一般的には、光が下方向に集中しやすい
・テーブル面までの距離が小さいため、影が強くなることがある

おすすめの補助照明

・ダウンライトを2灯ほどプラス
・隣接するキッチンからの光を活かす
・間接照明で影をやわらげる

照明は“足し算”で考えると、雰囲気が良くなります。

 

まとめ|3つをそろえましょう

・高さ:60〜80cm前後で調整
・大きさ:テーブル幅の1/3〜1/2
・形:素材の透け具合 × 影の出方 × テイストで選ぶ
・+α:明るさは“ペンダントに頼りすぎないこと”

この3つをそろえるだけで、
ダイニングの光はやさしく整い、
暮らしの中心がすっと心地よくなります。

 


  

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