巾木・窓枠・建具枠の色選び|新築住宅の後悔しない「細部」の決め方

造作材のこと

 

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家づくりの打ち合わせで、「巾木や枠の色ってどうすればいいの?」とご相談をいただくことが増えています。
床や壁より注目されにくい部分ですが、空間の印象を左右する意外なポイント。
「標準のままでいいの?」「浮いて見えない?」など、迷いやすいポイントを整理しながら、後悔しない選び方をお伝えします。

 

1. 巾木・窓枠・建具枠ってどこに使われているの?

巾木 窓枠 色 決め方

巾木(はばき)は「壁と床の境目」、
窓枠や建具枠(ドア枠など)は「開口部のまわり」にある木部です。

あまり意識しないかもしれませんが、部屋の中をぐるっと囲むように配置されており、
“空間の輪郭”をつくるパーツといえます。

また、最近の家では【廻縁(まわりぶち)】と呼ばれる「天井と壁の境目の枠材」をあえて無くすケースも増えています。すっきりとした見た目を優先する場合には、こうした仕上げも選択肢になります。

 

2. 標準仕様のままでいい?細部の色で空間が変わる

多くの住宅会社では、巾木や枠は白が標準になっていることが多いです。

白は壁になじみやすく、空間を広く見せてくれる効果もありますが、
最近は壁の色をグレーやベージュ、グレージュにする方も増えており、白の枠がかえって目立ってしまうというケースもあります。

「なんとなく標準で…」ではなく、
床や壁の色とのバランスを考えて選ぶことが、満足度の高い仕上がりに繋がります。

壁の仕上がりの色が決まったら、再度確認してみましょう。
小さなパーツと思わず、「全体の中でどう見えるか」がポイントです。

 

3. 色を選ぶときの3つの視点

① 壁や床との相性で「なじませる」or「際立たせる」

  • 【なじませる】→ 壁と同系色で、空間に一体感をもたせ、すっきりした印象に
  • 【際立たせる】→ 床や建具に合わせて、空間にメリハリを

巾木や枠は“線”として空間に現れるため、どう目立たせるか(目立たせないか)を意識すると選びやすくなります。
どちらが正解というわけではありません。目指すテイストに応じてバランスを考えることが大切です。

② 統一感を出す?部屋ごとに変える?

基本は全室統一がおすすめですが、和室だけ木目にするトイレや洗面は壁になじませる色にするなど、
一部だけ変えることで、空間ごとの個性を出すこともできます。ちなみに和室に巾木は付きません。

③ おうちのテイストに合っているか

ナチュラル系ならオーク系の木目、モダン系ならグレーやグレージュなど、
インテリアの方向性に合う色かどうかも大切なポイントです。

 

4. よくある後悔とその理由

  • 床よりも明るい色の巾木を選んで、浮いてしまった
  • 壁と同じ白にしたけど、メリハリがなくて物足りない
  • 窓枠だけ白くして、他の部分とちぐはぐに見える

→ 小さな部分と思って妥協すると、完成後に違和感が残ることも。
“目立たせたくないのに目立つ”状態が、最も後悔につながりやすいです。

 

5. コーディネーターからのアドバイス

  • 巾木や枠は“線”として空間に現れるため、意外と目に入ります。
  • 同じ白でも「真っ白」「黄みがかった白」「グレイッシュな白」などトーンの違いに注意。
  • 床や建具と合わせた色選ぶことで、空間にまとまりが出ます。
  • 迷ったら、インテリアのイメージ写真を集めて比較してみましょう。
  • インテリアの完成度を上げたいなら、細部の色こそ丁寧に選びましょう。

 

6. まとめ|細部で空間の印象が変わるからこそ、丁寧に選びたい

標準仕様は、あくまで「よく選ばれている平均値」。標準=無難とは限りません。
巾木や枠は、床や壁よりも注目されにくいパーツですが、
完成してから「なんか気になる…」という違和感が出やすい部分でもあります。

最近は「白一択」ではなく、壁や床とバランスを取った色選びが増えてきました。
標準だから、ではなく「自分の家に合うか?」を基準に、写真やサンプルで確認しながら納得の選択をしていきましょう。

 

 

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