
キッチンの仕様を決めるとき、意外と迷うのが「包丁の収納場所」。
調理のしやすさ、安全性、見た目のスッキリ感…どれを優先するかによってベストな答えは変わります。今回は代表的な収納方法を3つ取り上げ、それぞれのメリット・デメリットを解説します。
引き出しに収納するタイプ
国内のメーカーのキッチンでは、シンク下の引き出しに包丁差しが標準装備されていることが多いです。専用トレーや差し込み式ケースを使い、包丁を引き出しに収めるスタイルはとてもポピュラー。
さらにオプションで、扉が斜めに倒れて取り出ししやすい設計の「らくパッと収納」(LIXIL)、シンク手前の奥行きがないスペースを活かした「フラップ包丁差し」(タカラスタンダード)など、使いやすさと安全性を両立した商品もあります。
メリット
- 作業動線が短く、調理中も出し入れしやすい
- 子どもの手が届きにくく、安全性が高い
- 見た目がスッキリして清潔感がある
デメリット
- 引き出しの深さや形状によって収納可能な本数が限られる
- 包丁を多く持っている場合は入りきらないことも
おすすめの人
安全性を重視したい人、小さなお子さんのいる家庭。


出典:LIXIL/らくパッと収納

出典:タカラスタンダード/フラップ包丁差し
差し込み型(包丁差し・スリット付きまな板立て)タイプ
天板の上に置いて使うタイプの商品。包丁とまな板を一緒に差し込んで立てられるものもあります。
メリット
- よく使う包丁をサッと出し入れできる
- 引き出しに余裕がないキッチンでも追加しやすい
- 持ち運び可能で、使う場所を選ばない
デメリット
- 天板上に出すので生活感が出やすい、スペースも取る
- 刃が見えるので子どもが触れる危険あり
- 置き場所によっては水滴や汚れが気になる
おすすめの人
頻繁に調理する人、引き出しに余裕がないキッチンで手軽に追加収納をしたい人。
調理頻度が高く、包丁をよく使う人。

出典:山崎実業/カッティングボード&ナイフスタンド タワー(tower)
壁面収納(マグネットバー)タイプ
キッチンの壁にマグネットバーを設置して、包丁を直接固定する方法。
メリット
- 調理中にすぐ手に取れる
- プロの厨房のようにスタイリッシュ
- 引き出しのスペースを使わずに済む
デメリット
- 小さなお子さんがいる家庭には不向き
- 刃が見えるので抵抗がある人も
- 磁力が弱いと落下の危険性がある
おすすめの人
デザイン性や調理効率を優先したい人、スタイリッシュなキッチンを目指す人。

出典:山崎実業/マグネット&ウォール包丁ホルダー(tower)
包丁収納を考えるときのチェックポイント
- 家族構成:小さな子どもがいるかどうか
- キッチンの広さ:引き出しの数や作業スペースとの兼ね合い
- 包丁の本数:普段使いの数本か、本格的に揃えるのか
- メンテナンス性:洗いやすさ・乾きやすさ
まとめ
包丁収納に「絶対の正解」はなく、家族の暮らし方や優先順位によってベストは変わります。
安全性・動線・デザイン性のどれを重視するかを考えて、新築やリフォームの打合せで具体的に相談すれば、後悔の少ないキッチンが実現するでしょう。
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