家づくりって、
「好きなものを選べばいい」と言われます。
でも、いざ決めるとなると難しい。
どれもよく見えて、どれも決めきれない。
床の色も、クロスも、家具も。
どれも素敵に見えて、どれも間違いじゃない気がして、
結局「これでいいかな」となんとなく選んでしまう。
そして、家に帰ってからふと不安になる。
「本当にこれでよかったのかな…」
そんな気持ちになったこと、ありませんか?
じつはそれ、
センスや決断力の問題ではなくて、
“言葉にできていないだけ” です。
今日は、
「なんとなく」が「これしかない」に変わる瞬間について、
インテリアコーディネーターとして感じていることを書いてみます。
「なんとなく」で決めると、あとから揺らぐ
「たぶんこれが好きだと思います」
「無難なのはこっちですよね?」
「みんなこれにしてるので…」
どれも間違いではありません。
でも、どこか“自分の言葉じゃない”感じがするんですよね。
だから工事が進んでから、
「やっぱり違ったかも」
「もっと考えればよかった」
そんな不安が顔を出してしまう。
家づくりでいちばんしんどいのは、
選択肢の多さはもちろん、
「この決断で良かった」と思いきれないこと かもしれません。
相談は「正解をもらうこと」じゃない
「相談=プロに決めてもらうこと」
そう思っている方は、じつはとても多いです。
でも、私の役目は少し違います。
提案する前に、いくつか質問します。
「どんな時間が好きですか?」
「家の中でいちばん落ち着く場所は?」
「LDKではどうやって過ごしたいですか?」
「今の家のどこがモヤモヤしますか?」
一見インテリアと関係なさそうな会話。
でも、このやりとりの中に
その人らしい暮らしのヒントが、たくさん隠れています。
ぼんやりしていた理想が、
少しずつ、少しずつカタチになっていく。
だから相談は、
答えをもらう時間ではなく、
自分の本音を見つける時間 なんです。
「これしかない」が生まれる瞬間
不思議なんですが、
言語化が進むと、ある瞬間が訪れます。
「あ、やっぱりこっちですね」
「これが一番しっくりきます」
「もう他は考えられないかも」
さっきまで迷っていたのが嘘みたいに、
スッと決まる。
それは、
おすすめされたからでも、
説得されたからでもありません。
自分で納得できたから。
この感覚があると、あとから揺らぎません。
完成後も、
「やっぱりこれにしてよかった」
と、何度も思い返せる。
私はこの瞬間に立ち会うのが、いちばん好きです。
戻れない選択が怖いのは、考え不足だからじゃない
家づくりは工事が始まったら、やり直しがききません。
だから怖い。
だから決めきれない。
でも、不安の正体は
「失敗するかもしれない」ことよりも、
「ちゃんと考えきれていない気がする」こと
だったりします。
もし「これしかない」と思えるなら、
たとえ正解がひとつじゃなくても、
きっと後悔は少ないはず。
人は、
ちゃんと整理できれば、ちゃんと決められる。
相談は、そのための“考えを整える”時間。疑問や不安をなくす時間。
特別なことではなく、
頭の中を一緒に並べ替えて、整理していくだけなんです。
「これでいい」ではなく「これしかない」へ
もし今、
なんとなく選んでいる気がする
決めたはずなのにモヤモヤする
戻れない選択が怖い
そう感じているなら、
センスがないわけでも、優柔不断なわけでもありません。
ただ、まだ言葉になっていないだけ。
「これでいい」ではなく
「これしかない」
そう思える選択ができたとき、
家づくりは、きっとラクになります。
ひとりで抱え込まず、
一緒に考える人がいるだけで、
決断はふわっと軽くなります。
迷う時間も、きっと大切なプロセス。
でもその隣に、伴走者がいると、
その時間はもっと安心できるものになりますよ。
もし一人で整理しきれないときは、
いつでも相談してくださいね。一緒に言葉にしていきましょう。
このブログでは、
インテリアコーディネーターとして、
家づくりや暮らしの中で迷いやすいポイントを、
実務の視点からお伝えしています。
インテリアや収納のお悩みがあれば、
どうぞ気軽にご相談ください。
あなたの「ぼんやりした理想」を、
ぴったりのカタチに整えるお手伝いをいたします。
もし今、情報が増えて少し混乱していたり、
何から考えればいいか
立ち止まっている状態でしたら、
今の迷いを整理するための
【現在地診断】をご用意しています。
