
家づくりのなかで、室内ドア(建具)の色を決めるとき、実は思った以上に悩む方が多いです。
「やっぱり白が無難?」「床に合わせるべき?」など、ショールームでの打合せやカタログを見ながらの打合せで、手が止まってしまう方も少なくありません。
今日は、室内ドアの色を選ぶときに知っておきたい考え方と、白いドアを選ぶメリットや注意点についても、インテリアコーディネーターの視点からご紹介します。
「白い室内ドア」は本当に無難?そのメリットと注意点
室内ドア=白、という選択は、決して間違いではありません。
むしろ、次のようなメリットがあります。
- 白い壁の場合には、同系色で空間に馴染みやすく、明るく広く感じやすい
- 主張が強くないため、インテリア全体の雰囲気を邪魔しにくい
- カーテン・家具などの色選びに柔軟性がある
一方で、注意点もあります。
- 床材との色のコントラストが強すぎると浮いて見えることがある
- 建具の質感やデザインによっては、少し味気なく見える場合も
- 白は汚れ(とくに手垢)が目立ちやすい
「白=無難」と思い込まず、インテリア全体のイメージの中で選ぶことが大切です。
建具の色が空間に与える印象とは?
室内ドアは、壁に対して垂直に立ち、目に入りやすい「縦の面積」を持つ要素です。
色によって与える印象もガラリと変わります。
- 明るい色(白・ペールなど)…軽やかで広がりを感じる。ナチュラル・北欧テイストに◎
- 中間色(グレージュ・ライトグレーなど)…落ち着きと柔らかさを両立。上品な印象に
- 濃い色(ウォールナット系・ブラックなど)…重厚感・高級感。空間の引き締めにも
「家の雰囲気をどんなふうに整えたいか」を考えながら、選択肢を絞っていくといいですね。
床・壁・家具との色バランスで考える
建具の色を選ぶとき、床色だけに注目してしまいがちですが、周りの要素との“つながり”も大切です。
たとえば、
- 床:オーク系ナチュラル/壁:白/家具:白+グレー ⇒ ドアも明るめでなじませる
- 床:ウォールナット系濃色/壁:アイボリー/家具:ベージュ系 ⇒ ドアもややトーンを落として統一感を出す
周囲とあまりに違う色にすると、そこだけ浮いて見えてしまうことも。
「床・壁・ドア・家具」をセットで考えることが必要になる場合もあります。
色を選ぶ前に、インテリアスタイルの方向性を
ドアの色を決める前に、「どんな空間にしたいか」の方向性があると選びやすくなります。
たとえば、
- 北欧ナチュラルな雰囲気 ⇒ 明るめの木目調や白、グレージュ系
- ホテルライクにまとめたい ⇒ ダークブラウンやグレーで引き締める
- 和モダン・自然素材を活かした家 ⇒ 木そのものの色味を感じるもの
空間の雰囲気をイメージしておくと、選択肢が整理されて、迷いが減りますよ。
コーディネーターからのアドバイス
- ドアは「広い面積」で見たときの印象が重要。できればショールームで現物確認を
- どうしても迷うときは、インテリアの写真を集めて傾向を見つけてみよう。
- 天然木仕上げの場合は、経年変化(色の変化)もあることを考慮して。
まとめ
室内ドアの色選びに「正解」はありませんが、空間全体をイメージすることが失敗しない近道です。
色そのものだけでなく、「床・壁・家具とのバランスはどうか?」「インテリアスタイルに合っているか?」を意識してみてください。
迷ったら、整った空間をイメージしてみてね。
インテリアや収納に関するお悩みのご相談やアドバイスは、kuori interior designにぜひお気軽にご相談ください。プロの視点であなたの理想の空間づくりをサポートします。
↓ 詳細・お問い合わせはこちらへ


最後までお読みいただき、ありがとうございます。
これからも家づくりやお部屋づくりのヒントになる情報を発信していきます。
今後もよろしくお願いします。
コメント