「おしゃれにしたい」
「こんな風にしたい」
という理想はあるけれど、
いざ誰かに頼もうとすると、
何を話せばいいかわからなくて
言葉に詰まってしまう……。
思い当たること、ありませんか?
「うまく説明できないから、
丸投げだと思われちゃうかも」
「自分のイメージが固まっていないのに、
相談してもいいのかな?」
理想を形にする最初の一歩で、
つい遠慮して足踏みしてしまう方は
意外と多いものです。
でもじつは、
上手に話す必要はありません。
大切なのは、
ちょっとした「伝え方のコツ」を知っておくこと。
それだけで、
相談の時間は驚くほど変わります。
今日は、相手に丸投げだと思わせず、
理想をうまく伝えるための
「準備術」をお伝えします。
「丸投げ」はダメなこと?
まず最初に、
お伝えしたいことがあります。
「プロにいい感じにしてほしい」
そう思うのは、
まったく悪いことではありません。
むしろ、それが自然です。
ただ…
・おしゃれに
・素敵に
・センスよく
この言葉だけだと、
プロ側も「どこを目指せばいいか」
分からないのです。
インテリアに正解はなくて、
あるのは “その人らしさ”。
だから必要なのは、
完璧な説明ではなく、
あなたの中にある「ヒント」。
今日は、
そのヒントの出し方をお話しします。
ヒント① 「好きなインテリア」より「暮らしのシーン」をくわしく伝える
ヒアリングの時間でいちばん大切なのは、
「北欧」「ナチュラル」といった
インテリアスタイルよりも、
どんな時間を過ごしたいか です。
もちろん、
好きなインテリアスタイルがわかっていると、
より整理しやすくなります。
たとえば…
△ 北欧インテリアが好き
◎ 朝日が入るダイニングで、ゆっくりコーヒーを飲みたい
△ ホテルライクにしたい
◎ 生活感を隠して、夜は間接照明で静かに過ごしたい
△ おしゃれな家にしたい
◎ 友人が来たとき「落ち着くね」と言ってもらえる空間にしたい
こんなふうに
「暮らしのワンシーン」で伝えてもらえると、
私は
「じゃあ光の入り方は?」
「素材は?」「照明は?」
と、具体的に設計に落とし込むことができます。
インテリアは、モノ選びではなく
暮らしづくり だからです。
ヒント② 写真は「理想」と「現実」をセットで
次におすすめなのが、写真の共有。
ここでのポイントは、2種類あること。
■ 理想の写真
PinterestやInstagram、
保存画像など
「好き!」と思った空間
→ 好み・世界観・方向性が
分かる
■ 今の家の写真
リビング・収納・キッチン・洗面所など
ありのままの状態でOK
→ 物の量・生活動線・
リアルな課題が分かる
理想だけだと「憧れ」で終わり、
現実だけだと「制限」だらけになる。
でも両方そろうと、
“今の暮らしで、
どう叶えるか” が見えてきます。
「散らかっているから恥ずかしい…」
とよく言われますが、
生活感こそ、いちばんのヒントになるのです。
ヒント③ 「できないこと」も正直に書く
じつは、これがいちばん重要かもしれません。
・掃除がこまめにできない
・片づけが苦手
・洗濯物は基本出しっぱなし
・子どもがおもちゃを広げる
・在宅ワークで書類が多い
こういう情報って、
「言わない方がいいかな」
と隠しがちですよね。
でも私は、
ここをいちばん知りたい。
なぜなら、
がんばらないと保てない家は、
続かないから。
「理想の自分」ではなく
「いつもの自分」に合った仕組みをつくる。
それが、長く心地よく暮らすためのポイント。
ヒント④ きれいな文章にしなくていい
ヒアリングシートを書くとき、
「ちゃんと書かなきゃ」と手が止まる方が多いです。
でも、本当に必要なのは整った文章ではなく、本音。
たとえば…
・ソファでごろごろしたい
・木の素材が好き
・来客は少なめ
・洗濯動線ラクにしたい
・余白がある空間が落ち着く
こんなメモ書きで十分すぎるくらい。
むしろ、
考え込んだ文章より、
ぽろっと出てきた一言の方が
本質だったりします。
相談は「答えをもらう場所」ではなく「整理する時間」
私が思っていること。
コーディネーターの役目は、
答えを押しつけることではなく、
その人が“自分で納得して選べる状態”をつくること。
相談は、ただ一緒に考える時間であってもいいと。
うまく話せなくていいし、
イメージが固まっていなくても大丈夫。
少しのヒントさえあれば、
理想はちゃんとカタチになります。
まとめ|相談前の小さな準備
✔ 暮らしのシーンを書く
✔ 理想と現実、両方の写真を用意
✔ できないことも正直に
✔ 箇条書きでOK
「うまく伝える」より「素直に出す」。
それだけで、
相談はもっと心が軽くなる時間になります。
理想を丸投げするのではなく、
一緒にカタチにしていくために。
その最初の一歩として、
ぜひ準備をしてみてくださいね。
ひとりで抱え込まず、
「こんなこと聞いていいのかな?」という段階でも大丈夫。
気軽に相談してくださいね。
このブログでは、
インテリアコーディネーターとして、
家づくりや暮らしの中で迷いやすいポイントを、
実務の視点からお伝えしています。
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ぴったりのカタチに整えるお手伝いをいたします。
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