家づくりで人気の「ニッチ」。
SNSや施工事例で見かける機会も多く、
「せっかくなら付けたい」
と考える方も多いのではないでしょうか。
一方で、
- 思ったより使わなかった
- 結局、何を置けばいいかわからない
- 掃除が意外と面倒だった
という声も少なくありません。
以前の記事では、
ニッチのメリット・デメリットや種類についてご紹介しました。
→ ニッチは欲しい?
今回は、「ニッチは本当に必要なの?」という視点から、
後悔しないために考えたいポイントをご紹介します。
1.ニッチは何のために付けますか?
ニッチを考えるときに、
一番大切なのは
「何を置くために、
その場所へニッチをつくるのか」
を決めることです。
「人気だから」
「おしゃれだから」
「なんとなく」
という理由だけで付けると、
入居後しばらくすると、
使わなくなってしまうこともあります。
まずは、
「そこに何を置く予定ですか?」
ということを考えてみましょう。
例えば…
- 鍵
- 印鑑
- アロマ
- 写真
- 季節の飾り
- スマホ
- タブレット
- Wi-Fiルーター
- リモコン
置くものが決まっているなら、
ニッチは暮らしを便利にしてくれます。
でも、「人気だから」という理由だけなら、
本当に必要なのか、一度考えてみましょう。
家づくりでは、
「とりあえず付けておけば安心」
と思って採用したものより、
暮らしに合わせて選んだものほど、
長く満足できる傾向があります。
2.付けて良かった場所
ニッチを付ける目的として多いのは、次のような場所です。
実際に「付けて良かった」と感じることが多い場所でもあります。
玄関
- 鍵
- 印鑑
- アルコールスプレー
- 季節の飾り
毎日使うものをまとめて置けるため、外出時や帰宅時の動線がスムーズになります。
トイレ
- 芳香剤
- 消臭スプレー
- 予備のトイレットペーパー
狭い空間でも壁から出っ張らず、見た目もスッキリ。収納と飾り棚を兼ねられる場所です。
キッチン
- スパイス
- レシピ本
- タブレット
調理中によく使うものを手の届く場所にまとめられるため、作業効率も上がります。
リモコンニッチ
- モニター
- スイッチ
- リモコン類
複数の機器を一か所にまとめることで、生活感を抑えながら使いやすさも向上します。
→ リモコン、モニター、スイッチのごちゃごちゃは、「リモコンニッチ」にスッキリまとめよう
どの場所にも共通しているのは、「毎日使うもの」が定位置になることです。
3.付けなくても良かった場所
例えば…
- 飾る予定だったけれど何も置かなくなった
- インテリアの好みが変わった
- 掃除が面倒になった
- 置くものが決まらず、空っぽのままになった
- 別の収納スペースで十分だった
ニッチは、便利に使えてこそ価値があります。
「壁が空いているから」
「何となく付けておこう」
という理由だけでは、
使われないニッチになってしまうこともあります。
暮らしの中で本当に必要な場所なのか。
その視点で考えることが、後悔しないポイントです。
4.後悔しないための3つのチェックポイント
① 何を置くか決まっている?
一番大切なポイントです。
何を置くかが決まっていると、必要な幅・高さ・奥行きも自然と決まります。
反対に、置くものが決まっていないと、
「とりあえず作ったけれど使わないニッチ」になってしまうこともあります。
② 空間のバランス
ニッチは便利ですが、作りすぎると壁に凹凸が増え、
空間が細かく区切られた印象になることがあります。
また、飾る場所が多すぎると視線が分散し、
落ち着かない空間になってしまうことも。
「余白」もインテリアを美しく見せる大切な要素です。
③ 壁の構造と設置可能なサイズを確認する
ニッチは、どの壁にも自由に作れるわけではありません。
壁の中には、
- 耐力壁
- 外壁
- 配管
- 断熱材
- 柱
などがあり、
場所によっては設置できなかったり、
希望するサイズが確保できなかったりすることがあります。
また、幅・高さ・奥行きは、
置きたいものに合わせて決めることが大切です。
完成してから「入らなかった」とならないよう、
事前にサイズを確認しておきましょう。
よくある後悔例
実際によくある後悔には、次のようなものがあります。
- 奥行きが浅く、置きたいものが入らなかった
- 高さが合わず、使いにくかった
- 飾るものが決まらず、空っぽのままになった
- ホコリが溜まりやすく、掃除が面倒だった
- コンセントの位置まで考えず、不便で使わなくなった
「何を置くか」「どのように使うか」を具体的にイメージしておくことが、
後悔しないための近道です。
5.ニッチを計画するときのチェックリスト
☐ 何を置くか決まっている?
☐ 飾るため?収納のため?
☐ 必要な寸法を確認した?
☐ ニッチの中にコンセントは必要?
☐ 人が通る場所で邪魔にならない?
☐ その壁に施工できるか確認した?
まとめ
ニッチは家づくりで人気の造作のひとつですが、
「人気だから付ける」のではなく、
「どう暮らしたいか」で考えることが大切です。
置くものが決まっていて、暮らしが便利になる場所なら、
きっと満足度の高いニッチになります。
反対に、
「何となく付ける」だけなら、無理に作る必要はありません。
ニッチを付けることが目的ではなく、
毎日の暮らしを快適にすることが目的です。
家づくりでは、
人気の設備や造作を取り入れることよりも、
ご家族の暮らし方に合わせて、本当に必要なものを選ぶことが大切です。
そんな積み重ねが、長く「この家にしてよかった」と思える住まいにつながります。
【家づくりで後悔したくない方へ】
窓の位置やコンセント、ニッチの場所など…
仕様決めが始まると「これで本当に大丈夫かな?」と不安になりますよね。
間取りだけでなく、
家具・照明・カーテンまで含めてトータルで考えることが失敗しないコツですが、
「何をいつ決めればいいの?」と迷ってしまう方も多いはずです。
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