SNSや施工事例を見ていて、
「間接照明ってなんだかカッコいいな」
「リビングに間接照明を入れると素敵だな」
と思ったことはありませんか?
ホテルライクな雰囲気や、
やさしく広がる光に憧れる方も多いですよね。
ですが、間接照明は照明器具だけを決めても、
思い通りの空間には仕上がりません。
窓の位置やカーテンボックス、
エアコン、天井の形なども含めて、
空間全体で考えることで、
初めて美しい光のある暮らしが実現します。
今回は、間接照明で後悔しないために、
事前に一緒に考えておきたいポイントをご紹介します。
間接照明は「照明計画」ではなく「空間計画」
間接照明とは、
照明器具から出る光を直接見せることなく、
壁や天井に反射させることで、
やわらかな光をつくる照明方法です。
光源を隠し、壁や天井に光を広げることで、
空間に陰影や奥行きが生まれ、
落ち着いた雰囲気を演出できます。
以前の記事でも、
間接照明の種類や取り入れ方についてご紹介しました。
失敗しない間接照明|冬のリビングで心地よく過ごすための3つのポイント
新築やリノベーションで間接照明を計画する場合、
照明器具だけを選べば完成するものではありません。
窓やカーテン、設備機器、素材、天井形状など、さまざまな要素がお互いに影響し合います。
照明だけを考えるのではなく、
空間全体を見渡して計画することがポイントです。
間接照明を計画するときに確認したいこと
①窓の位置
間接照明をきれいに見せるためには、
窓の位置も一緒に考える必要があります。
例えば、
天井を照らす間接照明(コーブ照明)を取り入れたい場合、
窓の高さや納まりによっては、
光源を隠すためのスペースが確保できないことがあります。
天井いっぱいまで窓を設けるデザインは開放感がありますが、
間接照明を計画する場合は、
窓上の壁の高さやカーテンの納まりも一緒に検討することが大切です。
また、窓まわりはカーテンやロールスクリーンなど、
他の要素も関係します。
窓まわりまで含めて計画しておくことで、
より美しい間接照明になります。
②カーテンボックスも一緒に考える
カーテンボックスは、
カーテンレールを隠してすっきり見せるだけではありません。
カーテンボックスに間接照明(コーニス照明)を組み込むことで、
窓まわりからやわらかな光を広げることもできます。
ただし、後から追加しようとしても、
天井や壁の仕上げとの調整が必要になるため、
家づくりの早い段階から計画しておくことがおすすめです。
③エアコンや設備機器の位置を確認する
間接照明を計画するとき、
見落としやすいのが設備機器の位置です。
例えば、
・エアコン
・火災報知器
・換気扇
・点検口
など。
せっかくきれいな光のラインを計画しても、
設備機器の位置によっては、
そこを照らしてしまい、
デザインの邪魔になってしまうことがあります。
設備機器も含めて配置を検討することで、
間接照明の美しさをより引き立てられます。
④下がり天井との組み合わせ
下がり天井は、
間接照明と相性の良いデザインです。
天井に段差をつくることで、
光を仕込むスペースを確保でき、
空間に奥行きを感じさせることができます。
ただし、天井高さとのバランスも重要です。
下がり天井をつくる目的が
「見た目」だけにならないよう、
デザインだけではなく、
天井高さや空間とのバランスも意識して計画しましょう。
間接照明で後悔しないために知っておきたいこと
光を受ける素材によって見え方が変わる
間接照明は、
光が当たる面によって印象が大きく変わります。
例えば、
黒や濃い色の壁面は光を吸収しやすいため、
光の広がりが弱く感じる場合があります。
一方で、
光沢の強い素材は反射が強くなり、
意図しない映り込みや光源が目立つことがあります。
素材や色による見え方まで考えて選ぶことで、
間接照明の魅力をより引き出せます。
どこから見るかを考える
間接照明は、
「どこに付けるか」だけではなく、
「どこから見るか」も重要です。
例えば、
階段まわりにコーブ照明(天井を照らす間接照明)を計画する場合。
リビングから見ると美しく見えていても、
階段を下りる時に
光源が見えてしまうことがあります。
設計図だけでは気付きにくいことでも、
実際に暮らす人の視線で考えると見え方は変わります。
また、光源が見えてしまう位置では、
照明だけではなく、
たまったホコリまで目につきやすくなることがあります。
間接照明は、
暮らしの中での視線や動線まで想像して計画しましょう。
掃除やメンテナンスも考える
間接照明は、
空間を美しく演出してくれる魅力的な照明です。
一方で、
光を仕込む部分にはホコリがたまりやすく、
場所によっては掃除がしにくい場合があります。
見た目の美しさだけではなく、
長く暮らした時の
お手入れのしやすさまで考えておくことが、
後悔しない家づくりにつながります。
光がつながると空間が美しく見える
間接照明は、
単に「照明を追加する」ものではありません。
窓、カーテン、設備、天井、素材、暮らしの動線。
さまざまな要素が整うことで、
初めて美しい光のある空間になります。
そのためには、「どんな照明を付けるか」だけではなく、
「どんな空間をつくりたいか」から考えてみてください。
「間接照明を取り入れたい」という希望を叶えるだけではなく、
その先の暮らしまで考えて計画すること。
それが、住んでからも心地よく楽しめる
間接照明につながります。
家づくりでは、
完成してからでは変更しにくい仕様決めがたくさんあります。
だからこそ、
仕様決めの前に確認しておくことが大切です。
でも、何をいつ決めればいいのか、
迷ってしまう方も多いのではないでしょうか。
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