床材を選ぶとき、
「木の種類」や「色」には悩むけれど、
仕上げ方法まで意識する人は、少ないかもしれません。
オイル仕上げか、
ウレタン仕上げか。
この違いは、
見た目以上に、日々の過ごし方や、床との付き合い方に影響します。
どちらが正解、という話ではありません。
大切なのは、どんな暮らしをしたいかという視点です。
今回は、
オイルとウレタン。
床の仕上げが「暮らし方」をどう変えるのかを、
整理してみます。
床は、いちばん体に近い
床は、家の中でいちばん、体に近い素材です。
見ている時間よりも、
触れている時間のほうが、ずっと長い。
裸足のままでも、
靴下で歩くときも、
スリッパ越しに感じるときも、
足元の感覚は、無意識に
暮らしの心地よさをつくっています。
だからこそ、
床材を選ぶときは、色や木の種類だけでなく、
仕上げによって、どんな感覚で過ごすことになるのかも、
一度立ち止まって考えてみてもいいのかもしれません。
仕上げの違いは「性能」と「付き合い方」
オイル仕上げか、ウレタン仕上げか。
この違いは、耐久性や手入れのしやすさといった
「性能の比較」として語られることが多い部分です。
でも、実際にはそれ以上に、
床とどう付き合っていくかという、暮らし方の違いが表れます。
床に手をかけながら暮らすのか。
床に支えてもらいながら暮らすのか。
その感覚の違いが、
仕上げの選択に、自然とつながっていきます。
オイル仕上げの床がつくる、暮らしの感覚
オイル仕上げの床は、
木そのものの質感を感じやすい仕上げです。
裸足で歩いたときの、
やわらかさや、あたたかさ。
時間とともに、少しずつ表情が変わっていく様子。
傷やシミがつくこともありますが、
それらは「避けるもの」というより、
暮らしの痕跡として残っていきます。
定期的な手入れは必要ですが、
それを負担と感じるか、
関わる時間と感じるかで、
この床との相性は変わります。
床と一緒に、
時間を重ねていきたい人に向いた仕上げです。
ウレタン仕上げの床がつくる、暮らしの感覚
ウレタン仕上げの床は、
表面がコーティングされ、
汚れや傷に強い仕上げです。
日常の手入れはシンプルで、
見た目の変化も少なく、
状態を安定して保ちやすいのが特徴です。
スリッパ越しに歩いたときの、
なめらかさや、安心感。
床が、暮らしをしっかり支えてくれる感覚があります。
忙しい日常の中でも、
床のことを気にかけすぎずに過ごしたい人に、
向いている仕上げです。
比べるのではなく、「距離感」を選ぶ
オイルが良くて、ウレタンが劣る。
ウレタンが良くて、オイルが劣る。
そういう話ではありません。
どちらも、
暮らしを支えるための、ひとつの選択肢です。
大切なのは、
床にどこまで関わりたいか。
どんな距離感で付き合いたいか。
その問いに対する答えが、
仕上げ選びの軸になります。
迷ったときに立ち戻る、ひとつの視点
この床で、毎日を過ごしている自分を想像してみる。
足元で感じる感覚に、無理はないか。
管理している自分が、疲れていないか。
床の仕上げは、
「きれいに保てるか」だけでなく、
自分が自然で、心地よく過ごせるかという視点で、
選んでもいいものです。
おわりに
床は、暮らしの中で、いちばん身近に感じられる素材です。
オイルにも、ウレタンにも、
それぞれの役割があります。
仕上げを知ることは、暮らしを知ること。
正解を探すより、
自分の感覚に、少し耳を傾けてみてください。
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