冬の食卓をやさしく包む
光と影のつくり方

照明のこと

冬は自然光が弱くなり、影の輪郭が少し濃く見える季節。
今月は、そんな“冬の光”に合わせた照明の話を続けてお届けしています。
 
間接照明の基本ペンダントライトの高さ光の色温度……
これまで光の「置き方」「形」「色」を見てきましたが、今日はその応用として“影の美しさ”に注目したいと思います。
 
影がやわらかく整うと、冬のダイニングの空気がふっと軽くなり、食卓がいまより心地よく感じられます。
 
今回は、照明でつくる「冬の光と影」をやさしく整えるコツをお話しします。

 

1|冬のダイニングは、影が少し濃く見える

冬になると、同じ照明でも影の輪郭が、いつもよりはっきり見えることがあります。

これは、太陽の高さが低くなり、自然光がやわらかく届きにくくなるためです。
室内の明かりが主役になることで、光と影のコントラストが強く感じられるのです。

影が濃いと、食卓まわりの印象がどこか冷たく、落ち着きにくく見えることも。

だからこそ冬は、“影をやわらかく整える照明”がダイニングの心地よさにつながります。

 

2|影まで美しく見せるための、3つのポイント

POINT 1|光源を「見せない」位置にする

ダイニングで影が濃く見えてしまう大きな理由のひとつが、
光源が直接目に入りやすい位置にあること。

ペンダントライトは
テーブル面から60〜70cm前後が基本と言われますが、
この高さは、
・光が直接まぶしくない
・影の境界がやわらかく落ちる
というメリットがあります。

少し低すぎるかな?と思ったら、1〜2cmだけ高さを上げてみるのもおすすめ。
そのわずかな調整だけで、影の濃さがふっと変わることがあります。

 

POINT 2|光の“広がり方”を選ぶ

電球の色や器具の形によって、影の濃さや落ち方は変わります。

たとえば
電球色のあかりは影がふんわりにじみ、昼白色は影がシャープに出やすくなります

冬のダイニングは、境界がやわらかくなる“あたたかい光”が向いています。

また、ガラスシェードや布シェードなど、
光が広がりやすい素材を選ぶと、影の輪郭が自然とやわらぎます。

 

POINT 3|壁やテーブルの“反射”を味方にする

影を美しく見せるコツのひとつが、影が落ちる周囲の“反射面”を整えること。

木のダイニング天板や、白い壁は、光をほどよく受け止めて、影をやさしく見せてくれます。

さらに効果的なのは、壁をほんの少しだけ照らす間接光を一灯足すこと
影が柔らかくなり、空間全体に奥行きが生まれます。

 

3|冬の食卓が整う、小さな光の見直し

難しいことをしなくても、ほんの小さな見直しで影は変わります。

・ペンダントライトの高さを1〜2cmだけ調整してみる
・電球色のやわらかい光に変えて、部屋単位で統一してみる
・壁に向けて小さな間接光を置いてみる
・テーブルの上に、光を吸収しない“抜け感のある器”を置く

こうした積み重ねが、冬の食卓のやさしい雰囲気につながります。

 

4|おわりに

冬は、光と影のコントラストが強くなる季節。
だからこそ影を整えることで、ダイニングの空気が驚くほどやわらかくなります。

次回は、
ラグ × 照明で整う“冬のリビングのあたたかさ”についてやさしくお話しします。

 


 

冬は、光と影のコントラストが強くなる季節。
だからこそ影を整えることで、ダイニングの空気が驚くほどやわらかくなります。

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