素材偏愛シリーズ vol.5|壁紙:撥水・防かび・消臭…“機能性クロス”を選ぶコツ

素材偏愛シリーズ

壁紙を選ぶとき、多くの方がまず目を向けるのは「色」や「柄」。
でも、暮らしていくほどに、あってよかったと感じるのは、 撥水・防カビ・消臭 といった 機能性 だったりします。

ここ数年、量産クロスでもこうした機能を持つ種類が増え、キッチンの汚れやすさ、脱衣室の湿気、玄関のにおい……
そんな小さな悩みを軽くしてくれる壁紙が選びやすくなりました。

今回は、素材偏愛シリーズの視点で、
「どんな機能があって、どこに使うと心地よく過ごせるのか」 をできるだけ分かりやすくまとめていきます。

“好き”と“似合う”のバランスに、もうひとつ
“暮らしを守ってくれる”という視点を足しながら見てみてくださいね🌿

 

■ 機能性クロスの種類と、増えてきた背景

以前は、機能性クロスといえばハイグレード品に限られる印象がありました。
でも最近は、量産クロスにも機能付きが標準化しつつあり、
家づくりの“プチストレス”を予防する選択肢がかなり増えています。

代表的な機能はこちらです。

  1. 撥水(撥水トップコート)
  2. 防汚
  3. 防かび
  4. 抗菌
  5. 消臭
  6. ストレッチ(耐クラック)
  7. 表面強度アップ(タフタイプ)

ここからは、それぞれの仕組みと“向いている場所”を整理していきます。

 

1. 撥水(撥水トップコート)

仕組み:表面のコーティングが水や汚れをはじきやすくする
向いている場所:キッチン、洗面、トイレ、子ども室
注意点:光沢が強いタイプは、やや“ビニール感”が出ることも
マット寄りの質感を選ぶのがおすすめ

 

2. 防汚

仕組み:皮脂汚れ・手垢がつきにくい加工
向いている場所:廊下、玄関、階段まわり
注意点:油汚れや黒ずみは商品ごとに差が大きい
→「汚れやすい場所+白系」を選ぶときの安心材料に

 

3. 防かび

仕組み:カビの発生と繁殖を抑える
向いている場所:脱衣室、洗面所、トイレ、北側の部屋
注意点:クロスだけでは限界があり、換気・湿度管理も必須
湿気の多い空間の“サポート役” と考えるのがちょうどいい

 

4. 抗菌

仕組み:細菌の繁殖を抑制
向いている場所:トイレ、洗面、玄関まわり
注意点:ウイルス対策とは別物
→ 家族が多いお家の「ちょっとした安心」に

 

5. 消臭

仕組み:におい成分を吸着・分解する
向いている場所:トイレ、玄関、寝室、ペットのスペース
注意点:芳香剤と併用すると効果が分かりにくい
→ “においのこもりやすい場所”にひと工夫したいときに

 

6. ストレッチ(耐クラック)

仕組み:表面が伸びるため、ひび割れを軽減する
向いている場所:新築の木造住宅にとくにおすすめ
注意点:柄やデザインが少ない
構造上ひび割れが出やすい壁に、静かに効くタイプ

 

7. 表面強度アップ(タフタイプ)

仕組み:表面を硬く、傷や摩耗に強くする
向いている場所:子ども室、廊下、階段、ペットがいる家庭
注意点:少し固い質感のものも
→ 家具のすり傷が多い場所や、荷物がぶつかりやすい場所に◎

 

■ 機能性クロスでも“見た目”は大切に

機能があるクロスは、どうしても

  • 艶が強い
  • 凹凸が少ない
  • 色みにクセがある
    など、デザイン面で個性が出ることがあります。

大事にしたいのは、
「機能を足しても、空間の雰囲気はそのままに」 という視点。

・艶の強さ
・質感の細かさ
・光の反射
これらを、ほかの部屋のクロスとの“連続性”で見るとまとまりよく仕上がります。

 

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機能性クロスは、派手さこそありませんが
「暮らしの中の小さなストレスを、そっと減らしてくれる存在」 です。

量産クロスでも選択肢が増えた今は、
性能に加えて 質感・艶・色み を整えれば
空間全体の雰囲気を損なうことなく取り入れられます。

壁紙選びに迷ったら、
「どんな悩みを防ぎたいか」「どの場所で使うか」を基準にすると
あなたの家に“ちょうどいい機能”が見つかります。

好き、似合う、そして暮らしやすい。
その3つが重なると、毎日の心地よさがぐっと変わりますよ🌿 

 

次回は「素材偏愛シリーズ vol.6|カラーと光の関係(同じ白でも印象が違う)」をお届け予定です。
11月30日頃の公開を予定していますので、お楽しみに👋

 

  



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