理想の空間は、家具で仕上がる。
家づくりに「家具の予算」、入っていますか?

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家が完成して暮らし始めたとき、
「なんとなく物足りない…」「思ってたのと違う」「こんなはずじゃなかった…」
家づくりでの、あるあるです。

その多くは、家具の予算が家づくりの計画から抜けていたことが理由です。

家は“器”。
そこで過ごす時間の心地よさは、毎日ふれる家具やインテリア雑貨が仕上げてくれます。

今日は「家具予算を家づくりに組み込む」という視点について、お話しします。

 

1. なぜ家具が後回しになりやすいのか

 
家づくりは、決めることが本当にたくさんあります。
間取り、設備、床材、建具、壁紙、照明、コンセントの位置、カーテン…

その中で、家具はどうしても「最後でいいかな」と思いやすいもの。
また、住宅ローンに組み込みにくいことから、家そのものの費用だけが先に確定しやすい傾向もあります。

「今の家具をとりあえず持っていけばいいか」
そう考える方も多いのですが、実はここに大事な落とし穴があります。

 

2. 空間の印象は、家具で決まる

 

素敵な家づくり、空間づくりを考えるとき、
内装は“背景”、家具は“主役” と考えてみてください。

たとえば、ソファやテーブルの素材・色・大きさ。
これらは、空間の雰囲気や、そこで過ごす時間の心地よさに、想像以上に大きな影響を与えると思います。

  • ソファが部屋に対して大きすぎると、動線が狭くなり、くつろぎにくい
  • テーブルが小さすぎると、食事や作業に余裕がなく、どこか落ち着かない
  • テレビボードやカーテンの色が床材と調和しないと、視界が散らかって見える

つまり、家具はただ置くものではなく、空間全体の“温度”や“雰囲気”をつくる 決定要素 なんです。

だからこそ、内装設計と家具の選び方に一貫性があると、同じ部屋でも驚くほど 「心地いい空気」が生まれます。
暮らしの質が、一段とやわらかく、あたたかく整っていく感覚。

 

3. 家具の予算は「サイズと点数」から考える

 

家具の価格は、素材や仕上げによって幅があります。
だからこそ、まずは 「どの空間に、何点必要か」 を整理することが大事です。
 

例)4人家族のLDK + 主寝室 の場合

ここでは、「大人2人+子ども2人」を想定した場合を例にしますね。

空間主な家具サイズの目安考えるポイント
リビングソファ(2~3人掛け) / テレビボード / ラグソファ:幅180〜220cm
テレビボード:幅150〜180cm
ラグ:140×200cm
動線に余裕があるか、床との相性はどうか
ダイニングテーブル(1台)+チェア(4脚)テーブル:幅140〜160cm(4人)イスを引くスペースを含めて考える
主寝室ベッド / マットレス / 照明スタンドダブル140cm/または シングル100cm×2寝心地は、暮らしの質に直結する

たとえば、ダイニングテーブル。
市場には135cmサイズが多いですが、家族が向き合って食事をしたり、子どもが宿題をしながら会話が続く暮らしを考えると、140〜160cm くらいが、ちょうどいい“余白”をつくります。

サイズを大きくすることは、“立派に見せる”ためではなく、暮らしに余裕を生むための選択 なんです。

ここで大切なのは、この家具が、この家に “合う” のか。

価格を見る前に、まずは
「サイズ」と「存在感(ボリューム)」 を確認すること。
それが、空間の心地よさを決める基準になります。

 

4. 家づくりと家具計画は「同時進行」がおすすめ

 

家具は「家が完成してから考えるもの」と思われがちですが、
実は、間取りを決める段階から一緒に考えておく方がうまくいきます。

理由はとてもシンプルです。

・家の広さに対して、家具が大きすぎてしまう
・動線や通路が確保できず、暮らしにくくなる
・ベッドや大型家具が搬入できない

これらは、家具のサイズが曖昧なまま家づくりが進むことで、起こりやすいもの。

だからこそ、
家をつくるのと同じタイミングで、
「どんな家具で、どんな暮らしをしたいか」を考えてみてください。

「この家で、どんな時間を過ごしたい?」
「どんな家具に囲まれていたら、心が落ち着く?」

その問いかけが、
「いつもここに居たい」 と思える場所を、自然につくってくれます。

家は“器”。
その器を満たし、日々の暮らしをカタチづくるのは、
家具だと、わたしは思います。

 

5. おわりに ー 家具は、暮らしを育てるもの

 

家は“器”。
その中で育まれていく毎日の景色は、家具や小物がそっと整えてくれます。

だから、家づくりの初期から
「どんな家具を、どのサイズで、何点そろえるか」
そして、今ある家具を持ち込むかどうかも、
一度立ち止まって考えてみてください。

持ち込みする家具は、
「これからも一緒に育てていきたいもの」 ですか?
それとも、
予算が追いつかず、とりあえずの選択になっているものですか?

どちらが良い・悪いではありません。

ただ、その問いかけがあるだけで、
空間との“ズレ”や、暮らしの違和感を未然に防ぐことができます。

家具は毎日、目に入り、手でふれ、体を預けるもの。
その積み重ねが、暮らしの「心地よさ」そのものになります。

家づくりの計画に、家具の視点をそっと添えること。
それだけで、完成したときの空気は大きく変わります。

あなたの毎日の時間が、
無理なく、やさしく、美しく整いますように。

 



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