迎える場所に“らしさ”を添えて。玄関＆トイレ空間

【新築住宅のインテリアコーディネート（オンライン打合せ）／山形市Ｋ様邸】

　

　

■玄関ホール

天井・壁：サンゲツ／SP9728
フローリング：ダイケン／MYフロア ウォルナット柄（アンバー）
手洗いカウンター：アイカ工業／AI-10181KG

グレーの玄関タイルから、一段上がったホールの床材には、ウォールナット柄のフローリングをご提案しました。
深みのある色合いが空間を引き締め、上品で落ち着いた雰囲気を演出しています。

玄関ホール脇にはオープンタイプの手洗いカウンターを設け、帰宅後すぐの手洗い動線も確保されています。
カウンター色は当初、床に近い色合いでご提案していましたが、K様より、石目柄も検討されたいとのご要望をいただき、いくつかご提案させていただいた中からこちらを選んでいただきました。

階段や玄関収納、窓のウッドブラインドも空間のトーンに合わせて美しく整えられ、インテリアの流れを損なわないデザインに。アートフレームなどを飾って、さらに「らしさ」を添えるのも楽しみのひとつです。

　

■トイレ

天井・壁：サンゲツ／SP9729
アクセントクロス：サンゲツ／RE55586
クッションフロア：サンゲツ／HM12022

トイレ空間は、階段下を利用したスペース。限られたスペースながらも、個性あるトイレとしました。
3つご提案させていただいた中から、ダークブラウンの木目調のアクセントクロスを採用いただき、落ち着きと奥行きを感じさせる空間に仕上がりました。
床材にはタイル調のフロア材をセレクト。上品で高級感あるマーブル柄でまとめました。

照明の陰影が美しく映え、全体のトーンを抑えつつ、収納やペーパーホルダーなどのアイテムはホワイトで統一されているので、清潔感を残しつつ、重くなりすぎない空間となりました。

　

■トータルコーディネートのポイント

今回ご依頼いただいたＫ様邸のご新居では、初回の打合せで、次のようなご要望をいただきました。
2階：明るく、天井・床を木目にして、バルコニーとのつながりを持たせる
1階：落ち着いたトーン（子ども室とゲストルームは、床を明るく）

それを受けて、私からは、
2階はナチュラルモダンで明るい空間に、1階はスタイリッシュで落ち着いた雰囲気をご提案させていただきました。
用途や過ごす時間帯、フロアごとにテーマを変えることで、暮らしの中に自然なメリハリが生まれました。

1階はウォールナット柄のフローリングが、住まいに落ち着きと品を添えながら、暮らしに寄り添う空間に仕上がりましたし、2階LDKはオーク柄のフローリング、木目調の天井クロス、バルコニーの軒天材とウッドデッキの色合いが、つながりと明るさをもたらしてくれて、どこにいても自然光の心地よさが感じられる、開放的な空間となりました。
ご家族が集まる場所にはやわらかなぬくもりを、個々の時間を過ごす場所には落ち着きを——。
そんな想いを込めながら、全体の調和を大切にコーディネートしています。

また、内装材以外にも、照明の配灯計画の一部、家具の一部、ウィンドウトリートメントのご提案もさせていただきました。

　　

おわりに

4回にわたってご紹介したコーディネート事例、いかがでしたか？
インテリアは、見た目の美しさだけでなく、毎日を心地よく過ごすための工夫を少しずつ重ねてできていくもの。
空間全体をトータルで考えることで、暮らしはもっと心地よく整っていきます。

これからも、住まいづくりのヒントをお届けしていきますので、どうぞお楽しみに。

　

　

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