完成した家と、育てていく家と。

インテリアコーディネーターのこと

  

4月もいよいよ終わりですね。
昨日は、新築住宅のコーディネートをご依頼いただいたお客様のご新居へ伺い、ごあいさつと完成確認、そして完成写真の撮影をしてきました。

内装仕様の仕様決めからご一緒させていただいたお住まいが、ついにカタチになるこの瞬間。
お引き渡し直後の空間に立つと、嬉しさと同時に、なんとも言えない静かな感動があります。

お客様が「この空間で、これからどんな日々を過ごしていくんだろう」と思いを巡らせるように、
私も「この家は、どんな風に時間とともに育っていくのだろう」と考えていました。

完成したばかりの家は、まっさらなキャンバスのよう。
そこに暮らしが入り、日常が積み重なって、少しずつ“住まい”になっていくのだと思います。

撮影した写真は、整理ができ次第ブログでもご紹介させていただく予定です。どうぞお楽しみに。

 

 

  

そんな充実感に包まれた翌日の今日は、朝から我が家の草むしりをしていました。

最近、ようやくあたたかくなってきたな〜と思っていたら、あっという間に庭のあちこちに草が!
毎年のこととはいえ、植物たちの元気さには驚かされます。

しゃがみ込んで土に触れていると、不思議と心が落ち着くものですね。
「手をかける」ということは、ほんの小さな作業でも、どこか暮らし全体を整えてくれるような気がします。

新築の家でも、何年も住んでいる家でも、
手をかけ、目を向け、その時々に向き合っていくことで、住まいは少しずつ“育って”いく。

それはきっと、完璧な美しさを保つというよりも、
その人らしい使い方や、日々の変化を受けとめる「余白のある空間」を育てていくことなのだと思います。

 

春の節目に、完成した家を見届け、今の自分の暮らしに立ち返る時間を持てたことは、
私にとっても、とても豊かな経験になりました。

住まいは、“今の自分”を映す鏡。

これからも、その鏡がやさしく映るような空間づくりを、お客様にも、自分にも続けていけたらと思います。

 

 

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hitomi
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